先日、ある番組で世界的建築家 安藤忠雄氏の特集が放送されていた。
写真は6年前、私が関西の建築を見学していた時の物。
光の教会は安藤氏の代表的な建築のひとつ。
うかがったのは日曜の礼拝日。地元の方に混じって礼拝に参加させていただいた。
この建築で最も有名な仕掛けが、その名の通り、『光』 の取り込み方。
南面の壁に、十字にスリットを入れ、自然の光で十字架を浮かび上がらせる。
光の十字架は時間の経過と共に形を変化させ、床、そして天井に写し出される。
建物の構成は簡単に言ってしまうと、6m×18mの四角い箱に、動線を誘導
するかのように15度傾けられた壁が貫く。
とてもシンプルな構成の中に、明快な設計趣旨が見て取れる。
光の教会を見学し、最も感動したのは、この建築が、ずっと地元の人達に愛され、
愛着を持たれ、その存在をより高めていることを肌で感じれた事。
住宅と教会とでは、社会に対する意味合いが大きく異なるとは思うが、
『自分もずっと愛される建築を作っていきたい』 と、この時つよく思った。