木造2階建て、延床面積22坪(74㎡)、大きく軒を出した落ち着きのある外観と玄関から見える桧無垢板のスケルトン階段が特徴的なコンパクトな住まいです。
限られた予算の中、手作りと既製品のバランスに配慮し詳細を丁寧に決定していきました。床面積はコンパクトですが下足入れを兼ねた納戸・ウォークインクローゼットなど必要な収納はしっかりと確保しています。家の中央には階段室を兼ねた廊下を配置し、視線が奥まで抜ける間取りとする事で床面積以上の広がりが感じられる計画です。化粧室は計画当初から奥様よりリクエストいただいた壁紙が目を引きます。
外壁材・屋根の破風板・屋根裏の軒天材は、安価に手に入る既製品の窯業系サイディングを使用しコストコントロールを行っています。
建物の高さ・幅・屋根勾配(大屋根の屋根勾配と一段下がった下屋の屋根勾配を少し変えています)・屋根の軒の出などプロポーションに注力し全体のバランスを整える事で、シンプルな切妻形状ながら落ち着きのある佇まいを目指しました。高価な材料でなくても設計に配慮する事で美しい外観を作る事が可能です。
外構工事は、外階段・土留め・駐車スペースなど必要最低限の工事とし、住まい手さんが暮らしながら整えていく予定です。
断熱性能は、外皮平均熱貫流率(UA値):0.48 W/㎡Kと、コストを抑えながらHEAT20 G2に迫る高性能を確保しています。